ともろぐ

柔術成分多めな雑記

東日本柔術選手権の振り返り

4/2(日) JBJJFの東日本柔術選手権に出場。

今年初の試合。アダルト黒帯ライトフェザー級の三つ巴トーナメント。

去年出た試合全部負けて、勝てるイメージが全然湧かなくて不安だったけど、試合に出て克服するしかないと思った。

先に結果を書くと、初戦ポイント勝ち、決勝ポイント負けの準優勝。

 

以下、試合内容とその反省点を主観的にかなり細かく書きます。言語化して自分の柔術に最大限フィードバックするための記録みたいなものなので、多くの人にとっては長くて面白くない文章だと思う。

 

初戦はDRAGON'S DEN の宮地選手。クローズドガードからの攻めを得意としている選手。初対決。黒帯の試合は10分と長いので、ポイントリードしてない状態や前半にクローズドガードに捕まってしまうとしんどいなと思った。

 

試合開始、ダブルガードプル。すぐに相手が上になりアドバン献上。片襟片袖ガードで慎重に攻める。

相手が自分から下になってきたので上になって2点もらう。この時クローズドに入らないように気を付ける。スタックパスに三角十字を合わせられるも肘が浅かったのでエスケープ。相手にアドバンが入る。クロスで袖を持たれたので袖を持ち返して、今度は三角に入らないように自分の頭を相手の脚の外側に置いてスタックのプレッシャーをかける。これが案外良いプレッシャーになったんだけど、その先にいく勇気がない。実践不足。攻めあぐねてたらリカバリーされて、この直後クローズドに捕まってしまう。この時残り5分切ったくらい。

クローズドガード+アンダーフックを作られて攻めることができない。ベースをとってアンダーフックを外せたと思ったら自分に膠着のペナルティが入る。立ち上がろうとしたら足を掬われて返されそうになるも耐える。ブラボーチョーク狙いか、ラペラを引き出してきたので、形作らせないように枕を取って密着。ここで自分に2つ目の膠着ペナルティが入る。もう1つペナルティくらうと相手に2点入るので逆転されてしまう状況。残り3分半。

あとがなくなってしまったので、攻めようとする姿勢を心がける。別にこれまで攻める意思がなかったわけではないけども、レフェリーからどう見えるかが大事なので。途中レフェリーが時間を測るジェスチャーしてるのが見えて焦る。残り1分、相手が三角をしかけてきたのでわざと受ける。形に入ってるように見えて、手でフレーム作ってディフェンスしている状態。サブミッションの形だとペナルティを食らうことはないので、無理にエスケープしようとせずこのまま逃げ切ることにした。途中、相手にズボンの裾の中に指を入れたとかでペナルティが入る。一瞬自分に入ったかと思って焦ったけど、セコンドの声のトーンを聞いて大丈夫だと思った。

このまま試合終了。終了後、相手にサブミッションのアドバンが入る。結果は2-0 A0-4 P2-1で勝利。こうやって思い出しながら書いていくと自分で取ったスコアが実質ゼロということに気付き落ち込んだけど、内容はどうあれ久々に勝てたことに安堵した。

良かった点は、自分が不利なポジションで、逆転される可能性のある場面でも、落ち着いて冷静に対処できたこと。

悪かった点は、後半警戒してた相手の土俵に入ってしまったことと、その打開策がなかったこと。

技術的なところでいうと、クロスの袖を持ってからの展開でなにか掴めそう。今回はスタックのプレッシャーかけてからその次がなかったが、いろいろ練習してみようと思う。

 

決勝の相手は、宮地選手にレフェリー判定で勝利したトライフォースの篠田選手。3年前の茶帯時代に一度対戦してレフェリー判定で負けたことのある相手。デラヒーバフックがすごく上手くて厄介だった記憶。オープンガードの相手にトップからの攻めを試したかったのと、ダブルガードの展開に自信がなかったこともあり、今回は最初からトップを選択しようと思った。

試合開始、引き込んできたので予定通りトップを選択。デラヒーバ捕まりたくないので足の位置を相手から離して中距離から攻める。ガードの脚1本でも越えたかったけど、難しそうだったので蹲踞でスタックパスも狙っていく。2度クローズドガードに捕まったけど、いずれも両袖持って膝入れて割る。Kガードで崩されかけたけどバランス取って何とか切る。

残り4分頃、警戒してたデラヒーバフックに捕まってしまう。僕がこれの対処が下手というのもあるけどやはり外せそうにない。結構深く入ってしまって、トップで耐えるとバック取られそうになるのでスイープされながら向き合ってガードをつくる。0-2でビハインド。

左腕で相手の右脚をアンダーフックできてて(70/30みたいな形)、レッスルアップでスイープを狙ったけど相手もそれを読んでて簡単に立てそうになかった。ここで無理に立つと結構体力消耗するのと、失敗して2点取れずに上になってしまう可能性もあるので慎重にいく。ふと、いけるかもと思って、抱えてる方とは逆の脚をサドルに捕まえようとする。一瞬いけたと思ったけどちょっと膝が浅くて、膝十字のプレッシャーをかけながら上になろうとしたらカウンターでベリンボロに切り返されてしまった。シングルバックからエスケープしようとしたらスタックされて反対の足のフックが簡単に入ってきた。これマイキーがベリンボロ教則でやってたやつや、と思う。相手のベリンボロコントロールが想像以上に上手かった。

4点取られて0-6。残り2分切ってて、相手はバックキープ最優先という感じで、自分の腕も思ったより力が残ってなくて、そのままエスケープすることができずにタイムアップ。最終的にだいぶ点差開いてしまった。悔しいけど完敗。相手が試合終了後そのまま自分から離れていく人でよかった。負けた相手に手を差し伸べて引き上げようとする人たまにいるけどあれ苦手。

良かった点は、ほとんどない。

悪かった点は、デラヒーバの対処と、サドルで膝が浅いのに膝十字いこうとしてベリンボロの対処が遅れたこと。初戦と同じで警戒してた相手の土俵に後半入ってしまった。

練習してた中距離からのパスガードは同レベル以上だとまだまだ通用しない。

レッスルアップで確実にスイープできるようになりたい。レスリング力を上げる。

ベリンボロのスタックバックテイクはやられた動画を見たけどかなり勉強になった。一時期かなりベリンボロを練習してたけど停滞した感じがあって最近はあまりやってなかった。ダブルガードの攻防って結局はベリンボロとレッグドラッグがメインだと思ってるのでまた練習しようと思った。

 

次は5/3のJBJJF全日本オープン。今回の反省を活かして修正して、もっと良い柔術をして勝てたらいいなと思う。