柔術初心者が鍛えるべきは心・技・体のどれなのか考えてみた
先日、質問箱で「心技体で初心者がまず鍛えるべきなのはどれか」という旨の質問をいただき、以下のような回答をしました。
個人的には体→技→心の順番だと思います。
— 井手 智朗 Tomoro Ide (@tmr_ide) 2018年7月2日
ここでいう「体」とはパワーや筋肉のことではなく、練習についていく基礎体力や寝技の基本的な動き(エビなど)ができることを指します。
まあそれができるまで続けられる「心」もある意味大事かもしれんけど...笑 #peing #質問箱 https://t.co/j6xjgsmTN5
答えたはいいものの、100字ちょっとで答えるのにはちょっと足りなかった感がある。というか、シンプルな質問だけどなかなか難しい質問だと思う...笑
ということで答えた後にもう少し考えてみるとなんとなくしっくりくる説明が思い浮かんだのでここに書いておきます。
よく考えたら当たり前のことかもしれないけど、
個人的に柔術の上達のために大事なことは
① 自分の身体をコントロールすること
② 相手に身体をコントロールされないこと
③ 相手の身体をコントロールすること
だと思っています。
極論③ができればいいんだけど、①ができて初めて②ができるし、②ができないと③ができません。
僕がTwitterで「練習についていく基礎体力や寝技の基本的な動きができること」が大事と答えたけど、これはつまり、「自分の身体をコントロールすること」です。
相手がいない or 相手が力を入れていなくても、自分の身体を思い通りに動かせるか。
まず、これができる必要があります。
もし、エビや柔術立ち、肩後転などの基礎運動や、技の打ち込みができているならば、次のステップの「相手に身体をコントロールされないこと」を意識してやってみるのが良いと思います。
んで結局、質問に対する答えは何なのかという話ですが(笑)
心・技・体はそれぞれに相互作用があるので切り離して考えるのは難しいです。
Twitterであえて体→技→心と答えたのは、
体を鍛えることでできる技術の選択肢が増え、技術の向上によって自分に自信が付き、心の向上によってまた体を鍛えることができるという好循環があると考えたからです。
とりあえず、柔術の上達のためには、上記の①〜③のうち、自分はどれができていないのか、それをできるようになるためには何が足りないのかを考えてください。
その足りないものを補うのに必要なものが、心だったり技だったり体だったり、もしくは全部だったりします。どれも足りてないのにどれかだけを鍛えたところで大して強くはなれないです。足りないものがどれか1つだけ!っていう人はおそらく3つともそれなりに揃っている上級者です。
どれもまだ足りてないであろう初心者の方は心技体を切り離さずに考えましょうという結論でした。